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母親には劣るけど、子育てに奮闘する父親の日記

育児本レビュー:子供が「やる気」になる質問

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 タイトル:子どもが「やる気」になる質問 

筆者:マツダミヒロ、本間正人

出版社:PHP研究所

価格:1000円(+税)

 

非常に面白い本でした。終始感じたのは、『子供が考えることを促すような質問をすること』が大切なんだということです。

 

そして最後に書かれている、『「子育て」は「親育ち」』という言葉がとても印象的でした。子育てを通じて、親自身が自己研鑽するという思いを胸に刻みました。

 

この本を読んで、ひとつひとつの言葉に配慮した質問をすることで、子供が前向きにすることができるんだと思いました。もちろん、子供が小さいうちは、うまくニュアンスが伝わらないかもしれません。だけど、意識して言葉を選ぶという習慣をつけることは大切だと思います。

そして、この本に書かれてある方法は、子育てだけでなく、会社でも応用できます。特に後輩や部下の育成には、とても有効だと思います。

 

子供に向けた質問の例として、

・「今日楽しかったこと、何あった?」

・「今日楽しかったこと、何あった?」

が比較されています。

『が』と「か」が違うだけです。ですが、前者は「前提として、今日は楽しいことがあった」としているのに対し、後者は「前提として、楽しいことがなかったかもしれない」としているという違いがあります。

後者だと、「何もなかった」という答えが返ってくるかもしれませんね。一方前者だと、「何が楽しかったかな?」と子供は考えます。

もしかすると、悲しいことがあった日かも知れません。そんな日でも、子供に『楽しかったこと』を思い出させることによって、「今日もいい日だったな~」と思わせることができます。そうすると、「明日も前向きに頑張ろう!」という思いになりますね。

 

命令を質問に変えることで、子供のやる気を引き出す方法も書かれています。

「勉強しなさい」「片づけなさい」「早く寝なさい」と言っても、なかなか聞いてくれないのが子供ですよね。我が家では毎日ガミガミ言ってしまっています…そして大人のフラストレーションが溜まるという悪循環…良くないですね。

例えば、「このお勉強が終わったら、どうなっていたい?」と言ってみてはどうでしょう?と筆者は提案しています。子供から、「二桁の足し算ができるようになっていたい」とか、「自分の名前を漢字で書けるようになっていたい」という返事があるとこっちの掌中ですね。「だったら、頑張って勉強しなきゃね!」と応援の言葉を返してあげればいいかなと思います。

 

非常に興味深かったのは、フューチャー・パーフェクト・クエスチョン』という手法です。これは子供に10年後・15年後の自分がなっていたい姿を思い描かせ、その未来にいるという設定で、「いま、何しているの?」と問いかけます。コツとしては、『インタビュー』のようにやることです。「何がきっかけだったんですか?」「どんなことを頑張ってきたんですか?」と質問することで、子供の考えを知ることができ、またその夢を叶えるために『いま』やならいといけないことを自覚させる効果もあると思います。

 

何か上手くいかないことがあるとき、「○○さんだったら、どうするかな?」と問いかけると効果がありそうです。○○さんは子供が憧れている人がいいですね。「○○さんじゃないから、分からないなー」という返事が来るかもしれないですが、『視点を変えて考えてみる』ことを習慣づけるのに、とても良い方法だと思います。これって、大人も使うべきですよね。松下電工の元社長である丹羽正治さんは、いつも松下幸之助のことを思いながら、「松下さんだったら、どんな判断をするのか?」と自分に問いかけていたとか…

 

子供に夢を描かせるばかりでなく、親も『夢を追いかけている姿』を見せることが大切だと述べられています。

「ドキッ」っとしますね。「会社と家の往復が日常なのに、いまさら夢なんて…」と諦めてはいけないということです。

「父ちゃんだって頑張ってるよ!」という姿を見せ、「一緒に夢を叶えようぜ!」くらいの気概が必要ですね。

 

まさに『子育て』は『親育ち』。他にもすぐに活用できる方法が盛りだくさんの本です。

 

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