育児本レビュー:もう怒らない子育て
タイトル:[タイプ別] 子供のコーチング もう怒らない子育て
著者:若松亜紀
出版社:PHP研究所
価格:1300円(+税)
教育学部を卒業し、7年間幼稚園で勤務した著者が、「コーチング」から学んだことを子育への適用を試みて書いたのが本書です。
本書では子供を以下の4つのタイプに分類し、それぞれの特徴や子育て方法に関するアドバイスを記しています。
・ちゃっかりさん
・ほっこりさん
・じっくりさん
・がっちりさん
ざっくり言うと、
天真爛漫=ちゃっかりさん
優しくて柔和=ほっこりさん
きっちり正確=じっくりさん
威風堂々=がっちりさん
という特徴です。
『自己主張』と『感情表現』の大小によって4タイプを分類します。例えば、両方が大きいのは『ちゃっかりさん』、両方が小さいのは『じっくりさん』になります。
筆者も指摘していますが、必ずしも1つのタイプに当てはまるわけではなく、複数のタイプを併せ持つ子供もいます。
本書にはタイプを分類するための『チェックシート』も付いていますので、子供の分析に活用できると思います。
タイプ別の叱り方・褒め方・しつけの方法等に関するアドバイスや育てるうえでのポイントが書かれています。それらは『自分がどのタイプの子供だったか?』を考えてみると、「なるほど~」と思う点があるし、タイプが違えば「自分が考える子育て方法とは異なるアプローチをしないと効果がないんだな~」と気づくことができます。
大切なのは『子育てのヒントは子供がくれること』だと思います。親はそのヒントから子供のタイプを見極め、子供に『合わせた』方法でアプローチするということが本書の要点だと考えます。
ただ、読み進めるうちに思ったのは、「ぼくがこの本を読むのは少し早すぎたかも…」ということです。現在、4歳と1歳10ヶ月の男の子がいますが、長男くんを見ても、「もう少し大きくならないとどのタイプか分からないかも…」と思います。長男くんの場合、『ちゃっかりさん』の要素が大きいように思いますが、『じっくりさん』のような気も…します。次男くんはまだ、どのタイプにも属さない『宇宙人』です(笑)
上記のように、複数のタイプを併せ持っていても対応はできるのだと思いますが、個人的にはもう少し待ってタイプを見極めたいです。
現状では筆者が提案する『子供の分類方法』が分かっただけでも良しとして、一年後くらいに読み直してみようと思います。その際はきっと、筆者のアドバイスを実践します。